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- Published:
- 12 November 2008 15:27PM
- Category:
- LAY2RAY
Anaglyph JPEGの愚
あまりに多くの人がJPEGの原理を知らないままAnaglyphを安易にJPEGにしています。
JPEGはAnaglyphを保存するのに最も適さないフォーマットです。
JPEGは1枚の写真を軽くするにあまりに秀でたフォーマットであるし
一昔前まではWebで写真を載せるにはJPEGしか手段がなかったのかもしれないけど….。
AnaglyphとJPEGは根本的に相容れない関係にあり、
Anaglyphに最も必要な部分をJPEGは真っ先に斬り捨てます。
以下にima0G風に誰よりも解りやすく(?)解説します。
STEREO写真愛好家の為の
JPEGの仕組み
JPEGはいかに見てくれを損なわずにファイルサイズを小さくするかを命題にしたモノです。
例えばカラーをモノクロにするとデータは3分の1になります。
「黄色は明るく紺色は暗く感じる」というように人間の明度の感覚は色相によって大きく違うので
それを考慮した上でRGBの比を変えてモノクロ(輝度Y)に変換します。
このモノクロ画像は色は抜け落ちていますが、それでも人間には状況を理解するに充分すぎる情報があります。
「ALWAYS 三丁目の夕日」観ても解るとおりモノクロでもTVで興奮した時代がありました。
色なんかよりこちらの方が断然重要だというのがJPEGの柱です。
それで残り3分の2が「色差」です。(Cr, Cb)
必要最小限と想定した3分の0.5を残して大胆に捨てます。
捨てたのは「3分の1.5」つまりオリジナルの半分ものデータを色合いから捨てたということになります。
「色合い」がとんでもなくぼけぼけで大まかであってもしっかりとした「モノクロ画像」に乗せれば1枚の絵としてまぁ見れない事も無い。という考え方です。
眼のいい方は(視力ではなく色感の優れた方は)JPEGにすると色がくすむと常々感じていることと思いますが、こういう色変換が行われているからなのです。

もうひとつJPEGの特徴としてブロック分けし圧縮する。というAnaglyphに酷な行程が待っています。
先ほど説明のように大まかに色をつける。大まかなほどデータ量を小さくできる訳ですが、
8X8のブロックに細分して考えるとそのひとつのブロックのなかでさらに大胆に小さくできる。間引いたり圧縮できる。あとジグザグに処理したりするようですが…このへんの難しい数学的?なことは正直私もよく解りません。^^)
けれども数学的誤差で独特のノイズが出るというのはJPEGにした画像を拡大すればよくわかります。
輪郭の端やなだらかな部分でよく目立ちます。
それとデータを間引けば必然的になんだかぼけた画像になりますので、シャープをかけますから、ノイズやブロック化したことまでハッキリ強調してしまいます。
大抵の画像編集ソフトにはJPEG保存する際に「エッジをシャープにする」というオプションがありますね。
ここでおさえておきたいのは
「あくまで「1枚の絵」の圧縮方法としてJPEGはよく考えられている。」ということです。
Anaglyphの仕組み
「2枚の絵」をひとつのファイルに閉じ込めるのにRチャンネルとGBチャンネルに分けて仕舞います。
重ねて仕舞っていると考えてもいいです。
それで観る時に赤いフィルタと青いフィルタを透して「2枚の絵」に分離している。
非常にシンプルで、解りやすいフォーマットです。
子供でも科学の不思議にダイレクトに触れることができ幼い科学的探究心を揺さぶるいいフォーマットです。

愚の骨頂
愚の骨頂というのはAnaglyph-JPEGの為にあると言えます。
Anaglyphの肝は微妙な色差です。
RとGBに大切に仕舞われた2枚の絵はJPEGにより混ぜられて切り刻まれてジグザグにして
JPEGの大好物の微妙な色差の違いの部分から食べられていきます。
まさに肝から食べて行きますから少しの圧縮率でも
圧縮なし、ただJPEGにするだけで、混ぜられ損なわれてしまいます。
それからJPEGだけの話ではなくAnaglyphにシャープなどかけてはいけません。
例えば印刷屋さんなども、仕上がりの見栄え(裸眼での見た目の印象)を重視してコントラストを強めたりシャープをかけたりの調整をしがちですが、Anaglyphの構造を考えればRとGBのチャンネルを別々に処理しなくてはいけないことぐらいその道のプロなら解るでしょう?
普通の写真の画像処理の経験のある人ほどこの罠に陥るのかもしれません。
そうして表向きと裏腹に見るも無惨なボロボロの形骸を観た多くの人がAnaglyphは分離も悪くゴーストが多く見難いものと不本意な認識を持つことでしょう。
赤青メガネは捨てられ、よほどの事が無い限り2度とAnaglyphを観ることも無くなるでしょう。
Anaglyphが大好きな私にとってこんな切なく悲しい話はありません。
このAnaglyph JPEGの愚を回避する方法として
唯一むっちゃんさんの「StereoPhoto Maker」だけがRGB-JPEGをサポートしています。
RGB-JPEGというのは輝度Yと色差Cr,Cbへ変換せずにRGBのままJPEGにするものです。
RGB-JPEGはPhotoShopをはじめ他のどんな高価な画像編集ソフトでも書き出す事ができないほど特殊ですが、全てのブラウザで表示が可能のようです。
ほんと「StereoPhoto Maker」は素晴らしいです。
あと一般的な画像フォーマットではPNGの使用を強くお勧めします。
まぁそれよりも、そういう理由で作ろうと思い立った訳ですから
拙作ですがLAY2RAYなどいかがでしょーか?
AnaglyphをJPEGにするのではなくSTEREO PairのJPEGをAnaglyphにして見せる。
こんな感じです。
Example
アナグリフJPEGの愚 400W X 400H X 2
関連リンク
LAY2RAYとは
1.サンプルと概要図_Sample1
2.トリミングのサンプル_Sample2
3.セット表示6組のサンプル_Sample3
4.Blog用のコンパクトなサンプル_Sample4
5.複数個表示サンプル_Sample5
Blog用LAY2RAY_tabのダウンロード_Download
Anaglyph-JPEGの愚

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